2021年、清々しいほどの秋晴れの日、「おとまちレガシープロジェクトみんなのまちの音マップをつくろう」というワークショップを行いました。ワークショップの目的は「春日というまちの魅力を体現している音を探すこと」。そしてその魅力を発信すること。こちらのページにある「奴国の音マップ」は、このワークショップで見つけた、ワークショップ参加者が思う春日の魅力的な「音」をまとめたマップです。
今回のワークショップでは、須玖岡本遺跡のある「奴国の丘歴史公園」を中心に、音を探し、録音していきました。弥生時代の甕棺墓等が発見された古代ロマン溢れるこの場所で聴こえてきたのは、飛行機の音、車が坂をのぼる音、葉が風に揺れる音、鳥の鳴き声、人々の楽しそうな話し声、そして静寂-。良い意味で何もなく、平和で穏やかな空間であることを、音から捉えることができたのです。
そして私たちは、春日のまちの魅力は「過去、現在、そして未来へ続く、平和で穏やかな場所であること」ではないかと思い至りました。「静寂で平和な空間だからこそ、古代ではこの場所に王様のお墓を作ったのではないか。そうだとしたら、過去・現在まで続いた 安全で平和で穏やかなこの場所が、未来まで続いてほしい。」この音マップには、そんな思いが込められています。