「敷居が高そう」「難しそう」というイメージのある歌舞伎ですが、実は誰もが楽しむことのできる、日本伝統のエンターテインメントなんです。
長年、歌舞伎を見続けている大向うが、その魅力をタップリとお話しいたします。
★「大向う」とは?★
元々は向う桟敷(舞台から最も遠い客席)の総称。好きな所を一幕だけ見られるこの席は常連の芝居通が通う席として知られ、役者や芝居の関係者から尊敬をこめて通のことを「大向う」と呼ぶようになった。このことから、大向うからかかる声そのものを「大向う」と呼ぶ慣習が生まれた。「大向う」には「掛け声をかける」という大切な役目がある。